ベールを脱いだ最新型のEVフィアット500は着実にリアルな存在感を浸透させつつあります。
500のローンチ仕様である“La Prima”(ラ・プリマ)がリミテッドエディションとして、欧州では予約販売が開始されています。電気自動車となったチンクエチェント最初の限定車とあって、歴史的なモデルの一つとして刻まれることでしょう。
『La Prima ラ・プリマ』とは?
La Prima(ラ・プリマ)はファーストエディションの意味合いを込めた車名でしょう。primaはイタリア語でそのままファースト(first)つまり「第一の」という意味です。日本でもプリマドンナとか料理のプリモピアットといった外来語で知られる言葉ですよね(^-^)
電気自動車となったEVフィアット500の、初めてのラインナップ、その1.stシリーズを飾るには最高に相応しいネーミングだと思います!
なぜなら、“旧チンク”や“クラシケ”こと、古いヴィンテージ車の先々代チンクエチェント(Nuova500)が1957年にデビューした当初の最初期型が、まさに『プリマ・セリエ Prima Serie』と呼ばれるモデルだからです。
セリエAというイタリアのサッカーリーグ名と同じく、セリエは”シリーズ“という意味。つまり“ファーストシリーズ”です。(伊語の発音だとセーリエと少し伸ばし気味)
当然ながらヌオーバ500のプリマ・セーリエを意図したオマージュ的なネーミングなのでしょうけど、チンクエチェントの歴史に通じた人なら思わずニヤリとさせられる心憎い演出…
ここぞと畳み掛けるように、まさにアイコニックな旧車版フィアット500を世界中のオーディエンスに意識させるよう仕向けてくるのです!笑
カラーは3色で、大地を連想させる「ミネラルグレイ(メタリックコート)」、海を表現した「オーシャングリーン(パールコート)」、空へのオマージュである「セレスティアルブルー(3層コート)」
フルLEDヘッドライト、エコレザーシート、17インチのダイアモンドカット・ホイール、ウィンドウとサイドパネルに設置されるクローム仕上げインサートなど、あらゆるディテールが高品質に仕上げられています。ソフトトップにはモノグラム柄が採用。国の名前とシリアルナンバーを併記したバッジが付けられるどうです
最先端のADASシステムを搭載。さらにシティカーとしては初めて、レベル2の自動運転機能を備えています。
- 歩行者やサイクリストを検出する自動緊急ブレーキ、インテリジェント・スピードアシスタント
- レーンコントロール
- ダイナミックガイドラインを備えた高解像度リヤビューカメラ
- インテリジェント・アダプティブクルーズコントロール(iACC)およびレーン
- オートヘッドライト機能および自動ハイ/ロービーム切り替え機構
- エマージェンシーコール
- エレクトリック・パーキングブレーキ
新しいUConnect 5インフォテインメントシステム:7インチTFTディスプレイ、ラジオ、10.25インチのタッチスクリーンを備えたナビゲーション、デジタルオーディオ放送、ワイヤレス CarPlay/Android Auto、Telematics Boxモジュールなどを採用。
“La Prima” フルオプション・コンバーチブルは、世界唯一の4シーター・コンバーチブルEVです。85kWの急速充電器、エコレザー張りダッシュボードおよびシートなど、数々の新しいコンテンツが標準装備されています。
予約金500ユーロを支払い購入の意思表示をするというシステムで、頭金という事ではないそうです。
各国および各地方から給付される可能性のある補助金と最終金額が提示されるとのこと。各国に一定数のみが割り当てられるようですが残念ながら日本にはなし。フィアット500“La Prima”の価格は37,900ユーロ。