アバルトもEV化の計画上にあり、現行アバルト595も販売終了は2024年予定とリミットは刻一刻と狭っています。
先行して電動化モデルを発売しているフィアット500も、当然ながらエンジン車は姿を消すことになり、おそらくはABARTHブランドよりその期限は近いものとなるでしょう。
旧チンクエチェントの2気筒エンジンの鼓動を奇しくも再現し、FIAT愛好家やイタリア車ファンの郷愁心をくすぐった名エンジン『TwinAir ツインエア』も、生産終了となり新車のTwinAirエンジン搭載車は市場からなくなる…
フィアット500TwinAirは2011年に日本デビュー
既に製造されたストック車はまだ残ってはいるでしょうから、環境規制の厳しいヨーロッパよりは日本市場に優先的に流されるのではないかと推察されます。
逆に日本は、まだEV車が浸透した国ではなく(むしろトヨタ自動車はEV一辺倒の潮流を懸念していますし)、日本のフィアット&アバルトも当面はエンジン車中心の併売が予想できると思います。いきなり現行ラインナップの廃止に舵を切るのは考えにくいですからね。
とはいえ、風が吹けば桶屋が儲かるって諺じゃないですが、風向き一つで方針転換は必至。もし日本の社会がEVに傾けば、一気呵成にシティカーEVをリードする攻勢に出ても不思議ではありません。
長所も短所もある意味では“味わい深かった”ツインエアも、欧州並みとまではいかなくても2024年には絶滅危惧種となるかもしれない。
いまならアバルト同様に新車購入するラストチャンスではありますが、判断はなかなかに難しい局面ではありますよね(^_^;