EVモデルとなったNew500で、最も手頃なエントリーモデルである「Actionアクション」はコストパフォーマンスを重視したベースのトリムグレードにあたります。
イタリア語では「BERLINA ベルリーナ」と呼ばれる、クローズドのセダン「ハッチバック」タイプのみとなるグレードで、「カブリオレ」や話題の「3+1」(Tre più Uno/トレピウーノ)は選択できません。今までのラインナップで例えるなら、1.2Popのような位置付けでしょうか。スペックおよび装備は限定的となりますが、比較的リーズナブルにEVフィアット500デビューできるモデル。
この他のグレードとしては「PASSION」「ICON 」「La Prima」「New(500)RED」があり、日本にどの仕様が設定されるのかは未定(日本では2021年末までに発売される予定)
現時点で最安のエレクトリックFIAT500
デフォルトのバッテリー容量は小さめ(初代日産リーフと同水準の23.8kWh)に設定されています。
カーナビゲもなければ音楽プレイヤーもラジオチューナーもなく、自分のスマートフォンを車にま接続してマルチ機能を使う「スマートオーディオ」仕様。Bluetooth接続でスマホと車内スピーカーがリンクします。
ダッシュボードに付属のスマホ固定用のホルダー(垂直方向と水平方向の両方に取り付けられるキット)が設置できるようになっています。まさに”次世代型”で、若い層を見据えたスタイリングが特徴。
1日平均50km程度までの走行でクルマを利用するライトユーザーを対象とし、理想的な都市型コンパクトEVを目指したモデルが『ACTION アクション』というグレード。
英国ではACTIONの購入金額がおよそ19,995ポンド(※補助金なども考慮)とのことで、日本円にすると約270万円ほど。一番お安めのモデルとはいえ、現行の上級モデルである「TwinAirラウンジ」(現在はDolcevita)をゆうに越えてゆく値段ではあります。
やはり現時点では、電気自動車は高級車と言わざるを得ない状況。世界的にEVの普及が進めば価格はもっと下がってくる筈ですが、もちろん未知数な面も否めません。
バッテリー容量は小さめの23.8kWh
New500のバッテリー容量は2種類
【バッテリー小】Action
容量 23.8kWh → 航続距離 190km
【バッテリー大】
Passion/ICON/RED/La Prima
容量 42kWh → 航続距離 320km
(※大容量バッテリーに変更時)
ACTION(アクション)の駆動用バッテリーは、小さい方の容量なので23.8kWh。
フル充電後の航続距離は最大で約190km。
市街地走行など電力消費を抑えた航続であれば240km以上にも到達可能とのこと。
追加オプションで、容量の大きい42kWhバッテリーに変更・搭載可能です。加速力が強まり、航続距離を320kmまで伸ばせますが、車重が約150kgも増えてしまうため、軽快さはやや失われてしまうかもしれません。
充電時間は急速充電であれば約30分
容量50kWの急速充電システムを利用した場合のフル充電時間は約30分。
欧州の自宅設置型スタンドで一般的な7kWのノーマル充電であれば約6時間で満充電となります。
仮に、1日の走行距離が50km以下としたら、オーナーは数日おきにフル充電すればOK。もしくは、公共の充電スポットを利用して急速充電を行うのであれば、毎日コーヒーを飲んだりする10分程度で、1日の走行距離50km分ほどは充電できるので、日々こまめに充電する習慣をつけておけばバッテリー切れ「電欠」には陥らずに済みますね(^-^)b-☆
500ev『ACTION』の動力性能
電気モーターの出力は最大95ps。動力性能としては、時速100kmまでの加速が9.5秒、最高速度135km/hでリミッターが作動する仕様となっています。
e-Mode|ドライブモード3種類
【e-Mode】ドライブモード
1.『ノーマル』NORMAL
2.『レンジ』RANGE
3.『シェルパ』SHERPA
3番目の「シェルパ」は、クルマ自身が可能な限り航続距離を伸ばすよう自動調整するモード。最高速度も低められ、残りのバッテリーで走れる距離が最長になるようアジャストしてくれます。
ドライバーの運転への集中レベルをモニターするための「Drowsy Driver Detection」など、都市部での運転に必要なすべてのADAS(先進運転支援システム)は標準装備となっています。
自転車や歩行者も検知できる自動ブレーキ機能。車線を踏み越えている際には、ドライバーにレーンに戻るように警告するシステムレーンキープアシストが作動。道路標識を読み取る交通標識認識の他、オートスタートボタンの「キーレスゴー」や電動パーキングブレーキなどを装備。
ドライバー正面のスクリーンには、カスタマイズ可能な7インチデジタルTFTカラースクリーンを採用。バッテリーの充電状態などの必要なデータが表示されます。
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